エコキュートは寒冷地や海沿いでも使えるの?特別仕様のエコキュートをご紹介!
こんにちは。
ちょんまげくんの母でございます。
近年、省エネの観点から、従来のガス給湯器からエコキュートへ切り替えるお客様が増えております。
ちょんまげくんでも、エコキュートへの切り替え工事を多数行わせて頂いており、工事にあたって様々な質問を頂きます。
頂いた質問の中で、「エコキュートは寒冷地や海沿いでも使えるんですか?」という内容のものがございます。
エコキュートは、お住まいの環境によって、取り付ける種類が異なります。
今回は、通常とは違う特別使用のエコキュートについてお話します。
目次
エコキュートは環境に合わせた特別仕様のものがある
エコキュートは、通常使用の物とは別に、環境に合わせた特別仕様のものが存在します。
ご家庭の環境によって設置するべき仕様が異なりますので、把握しておきましょう。
寒冷地仕様
外気温が低い地域に住まわれているご家庭向けに、寒冷地仕様のエコキュートが販売されております。
エコキュートには、ヒートポンプユニットが大気中の熱を取り込んで圧縮して高温化することによって、お湯を沸かす仕組みです。
外気の熱を利用することもあり、外気温が低い地域に住まわれている場合、その分効率が悪くなってしまいます。
冬場になると外気温が氷点下まで下がる地域に住まわれている場合、寒冷地仕様のエコキュートの設置を検討しましょう。
塩害地仕様
近くに海があり、潮風の影響を受けやすい地域に住まわれているご家庭には、塩害地使用のエコキュートの設置をおすすめします。
海が近い場所に住まわれている場合、潮風によって車や自転車、窓ガラスなどが錆びついてしまいます。
エコキュートも同様で、通常使用のエコキュートを設置すると、塩害による被害を受ける危険性がございます。
海沿いにお住まいのご家庭では、塩害地使用のエコキュートの設置を検討しましょう。
井戸水対応
生活用水として、井戸水を使用している場合、通常使用のエコキュートを設置することが出来ません。
設置が出来ない理由として、井戸水に含まれる成分が大きく関係しており、通常のエコキュートを設置すると、故障の原因につながります。
井戸水を使っているご家庭は、井戸水使用のエコキュートの設置をおすすめします。
寒冷地用のエコキュートの特徴と選ぶときの注意点
寒冷地用のエコキュートは、通常のエコキュートとは違った特徴がございます。
住まわれている地域が寒冷地用のエコキュートの設置に合っているかどうか、確認するようにしましょう。
寒冷地用を選んだ方が良い地域とは
寒冷地用のエコキュートの設置をおすすめする地域として、外気温がマイナス10℃を下回ってしまう場所が挙げられます。
寒冷地使用のエコキュートは、マイナス25℃まで運転が可能で、凍結を防止するために様々な機能が搭載されております。
一般的に寒冷地と呼ばれる地域は、北海道、東北、北陸、甲信地方や山陰地方が対象となります。
対象の地域に住まわれている場合は、一般のエコキュートではなく、寒冷地用のエコキュートを設置しましょう。
外気温がマイナス10度以下になるとエコキュート内部の配管が凍結する
通常のエコキュートが、寒冷地の地域に設置出来ない理由は、外気温がマイナス10度以下になると、エコキュートの配管が凍結してしまうからです。
エコキュートは、電気代の安い深夜の時間帯に稼働をしてお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めて、日中に使用する仕組みです。
タンクや配管が屋外に設置されていることもあり、外気温の影響を受けやすいこともあり、凍結に繋がってしまいます。
凍結してしまうと、お湯が出なくなったり、エラーコードが出るなどの不具合が発生し、エコキュート自体が使用出来なくなってしまいますので、寒冷地に住まわれている場合は注意しましょう。
寒冷地の場合は本体だけでなく配管の凍結防止も必要
寒冷地に住まわれている場合、エコキュートの本体だけではなく、配管の凍結防止も重要です。
配管の凍結を防ぐためには、浴槽の水を循環させることでふろ配管の凍結を防止する【凍結防止運転】や、各配管にカバーなどを取り付けるなどの対策が有効です。
また、寒冷地仕様のエコキュートには、凍結を防止する【凍結防止ヒーター】が内蔵されております。
配管の凍結を防ぐためにも、普段から対策をしておきましょう。
塩害地用のエコキュートの特徴と選ぶときの注意点
塩害地用のエコキュートを設置するにあたっての注意点もいくつかございます。
海沿いに住まわれていて、塩害の被害を受けやすい地域の場合、把握しておきましょう。
塩害地用を選んだ方がが良い地域とは
塩害地用のエコキュートは、室外ユニットの設置場所から海までの距離が、300メートルから1キロメートル以内の範囲に住まわれている地域の方が対象となります。
潮風の影響を受けることによって、エコキュートの外装や内部の部品が錆びて腐食してしまう可能性がございます。
通常のエコキュートを設置してしまうと、耐用年数が著しく低下してしまうので、注意が必要です。
海岸が近いと部品の腐食が進みやすい
住まわれている家が、海岸に近ければ近い程に、エコキュートの部品の腐食が進みやすいです。
塩害使用のエコキュートには防腐、防錆処理がされているもの、完全に防げるわけではありません。
設置する際は、潮風や塩水に直接さらされる場所への設置は避けるようにして、据付部分を定期的に水洗いを行い、必要に応じて部品の交換などの対応を行うよううにしましょう。
海岸線との距離が近い場合には重塩害仕様も
エコキュートの設置場所が海から300メートル以内の場合は、重塩害仕様の物を設置しましょう。
塩害仕様のエコキュートの対象外でも、重塩害仕様のエコキュートでしたら設置が可能な場合がございます。
重塩害仕様のエコキュートは、潮風が直接当たる場所に設置が可能ではあるものの、塩分を含んだ水が直接本体にかかってしまうような場所には設置が出来ませんので、注意が必要です。
納品に少し時間がかかる
塩害仕様のエコキュートは、生産数自体が少ないということもあって、受注生産の場合が多く、通常のエコキュートより納品自体に時間がかかってしまいます。
塩害仕様のエコキュートの設置を希望されている場合は、時間が掛かることを念頭に置いて検討しましょう。
井戸水対応のエコキュートの特徴と注意点
井戸水を使用しているご家庭用に、井戸水対応のエコキュートがいくつかのメーカーから販売されております。
井戸水対応のエコキュートは、どのような特徴があるのでしょうか?
井戸水に含まれる成分が配管の詰まりの原因になる
井戸水を使用しているご家庭では通常のエコキュートは設置出来ません。
設置出来ない原因は、井戸水にはカルシウムなどの成分が多く含まれており、カルシウムなどの成分を多く含んだ水が配管内を通ることによって、エコキュートの内部の熱交換器に、固形成分が生じる恐れがございます。
固形成分が生じることによって内部で詰まってしまい、最悪の場合修理に繋がってしまいます。
井戸水を使用しているご家庭は、井戸水対応のエコキュートを設置しましょう。
井戸水じゃなくても井戸水用がいいケースもある
井戸水を使用していない家庭でも、硬度の高い水道水を使用している場合、井戸水対応のエコキュートの設置をおすすめします。
硬度の高い水道水も、目詰まりの原因になるカルシウムが多く含まれており、通常のエコキュートを設置すると修理の原因にも繋がります。
井戸水を使用していない場合でも、注意が必要です。
設置前に水質検査が必要
井戸水対応のエコキュートを設置する場合、事前に水質検査が必要になります。
検査の流れは、
①水質検査を依頼する。
②指定の水質検査キットが届く。
③検査キットで採水して、容器ごと送る。
④大体1週間程度で結果が出て、基準を満たしていた場合はエコキュートの設置が出来る。
という流れになります。
井戸水対応のエコキュートは、多少の時間が掛かることを頭に入れておきましょう。
保証期間が短くなることも
井戸水対応のエコキュートは、通常のエコキュートと比べると、保証期間が短くなってしまうこともございます。
保証期間はメーカーによって違いますが、大体3年から5年が多いです。
また、井戸水対応のエコキュートは、本体価格が通常より高額、水質検査の費用が有料の場合が多い等のデメリットもございます。
井戸水対応のエコキュートにする場合、あらかじめ把握をした上で設置を検討しましょう。
エコキュートの特別仕様のまとめ
今回は、特別仕様のエコキュートについてお話しました。
通常のエコキュートとは違い、特別仕様のエコキュートには様々な特徴や注意点がございます。
ご家庭の住まわれている地域や環境に合わせて、最適のエコキュートを設置するようにこころがけましょう。
以上、ちょんまげくんの母でした。
こちらの記事を読んで、エコキュートに興味を持って頂けたら、ぜひ一度ちょんまげくんにお問い合わせ下さい。
下のバナーをクリックしたら、直接問い合わせページに飛ぶことが出来ます。